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デジタルスキージー

2017年にアメリカのスクリーン印刷機メーカーM&R社と中国のインクジェットメーカーCNTOPが組んでリリースされたデジタルスキージー。
スクリーン印刷で白インクを刷りその上からインクジェットで塗布する方法。
日本では今年ようやく発売され導入した会社もあるということなので差支えない範囲で書こうと思う。
中国ではすでに2015年にこの製品はリリースされており1枚数秒でTシャツのインクジェット印刷ができる。当時この製品を見た時にはかなり衝撃的で理想的なマシンに見えた。この製品はイタリアで開催されたITMA2015でも発表されているが、世界では売れていなかったが、M&Rと組んだことで全世界で数百台は売れたと思う。
スクリーン印刷とインクジェットを融合したハイブリットタイプの印刷機はイスラエルKornit社の製品も以前からあるが、デジタルスキージーの方が圧倒的に印刷スピードが早い。
Kornitもこのスピードのプリンターは作れるでしょうが、このタイプの機種は進化させていない。
スクリーン印刷よりもインクジェットのみで十分対応できるということなのか。
いずれにしても濃色生地に印刷するには必ず最初に白インク敷く必要がありハイブリットが出てくる根底には、インクジェットプリントの白インクに大きな課題があるからである。
インクジェットの白インクには前処理が必要で、ここに手間がかかるのがインクジェットの最大の課題。
Kornitは、マシンは高いが前処理と印刷が一つのマシンでできるため便利であるが、他社はマシンは安いが前処理は別工程で行う必要がある。
デジタルスキージーはそれをスクリーン印刷で白を刷るだけの事。
どちらが良いかは、会社それぞれの考え方や狙う顧客層次第。

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