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プリンター付き刺しゅう機

遂にプリンターで糸に印刷しながら刺繍するマシンColoereelが出ました。
刺繍の糸が白1色で済み、あとはプリンターで色を付け自由な色表現ができる画期的な製品です。
通常、多色の刺しゅうを刷る場合、刺しゅう機は糸の色が変わるごとに刺繍が停止し糸を切ってから別の糸で動き出します。
そのため糸の色が10色とかの場合はこの動作を10回繰り返します。このプリンター付き刺しゅう機は停止することなく糸に印刷されカラーが表現されていきます。
インクジェットはワンパスで印刷すると思われますが、ワンパスによって印刷スピードが早いとはいえ刺しゅうのスピードに合わせて印刷する事は難しいかと思います。
公開されている動画を見る限りでも8倍速の映像となっていますのでまだまだ遅いようです。
これは提携しているリコーの役割かと思いますが、もっと早く印刷できて早く乾燥できるインクができれば大きく広がっていくと思う。
インクはM社だと洗濯堅牢度も低いのでN社のを使うのだろうか。。。

刺しゅうする際に必要なパンチングデータは糸の色ごとに分けてデータを作りますが、プリンターで色を付けるとなるとデータの作り方も変わるのか。
どこまでの色表現ができるかわかりませんが、ラコステの刺しゅうもこのプリンター搭載刺しゅう機で刺しゅうすればもっとリアルなワニの刺しゅうになるかもしれません。
動画での刺しゅう機はバルダン製のマシンをベースにしているようですが、どのメーカーの刺しゅう機でも取り付けできるようです。

今後の発展性については、どこまで印刷スピードが早くなるか次第かと思います。
実機で操作してみないとわからないですが、「どれくらいの精度で印刷ができるか」「何回の洗濯に耐えられるか」を聞いてみたいものです。

色の制限がなくなり表現の幅が広がるのは非常に大きなメリットで画期的なサービスが出てくるかもしれません。

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