Tシャツの原産地表記
日本製Tシャツ、中国製Tシャツ、ベトナム製Tシャツ、バングラデシュ製Tシャツなど様々な原産地の商品があります。
この原産地の表記の定義は1か国のみが関与する場合は何ら問題なくその国の名前で表記できますが、2か国以上が関与する場合、生産工程の中において「実質的な変更」が最後に起こった(又は「十分な変更」が起こった)国が原産地となります。
実質的な変更とは大きな変化と定義されていますが、財務省関税局の資料ではこの実質的な変更の中にも3つの基準があります。
1.関税分類変更基準
最終産品の関税分類番号と、すべての非原産材料の関税分類番号とが異なることとなるような製造が行われれば、実質的変更が行われたとする考え方で他の項の材料から変更されたものを一般ルールとしていますが、例外もあり品目によって個別に決められているようです。
2.加工工程基準
非原産材料を使用した最終産品について、特恵受益国等で、ある特定の加工工程が施されれば、実質的変更が行われたとする考え方アパレル製品はここに該当します。
3.付加価値基準
製造工程において付加される価値が、要求される条件を満たせば、実質的変更が行われたとする。
例えば、「産品の価値のうち、全体の60%以上の価値がX国で付加されたら、X国を原産地とみなす」という考え方
上にも書いたようにアパレルのような繊維製品は加工工程基準となり2工程ルールというものが存在しています。
・綿花から糸にするのを1つ目の工程
・糸から生地にするのを2つ目の工程
この2つの工程が1の国で 行われることを要件とされていますが第61類と62類については1工程ルールとなっており生地から衣類に
する工程を1工程としています。
当社が扱うTシャツをはじめとした様々な商品は第61類や第62類に含まれており、つまり縫製した国が原産地になるということです。
例えば、インドで採った綿花を糸にして、バングラディッシュで生地にし中国で縫製すれば中国製になります。
この1工程ルールでいえば、裁断生地を輸入し日本で縫製すれば日本製になるということで、オリジナルプリント.jpで始めた総柄Tシャツは中国で生地あら裁断した状態で輸入し日本国内で印刷し縫製しますので日本製となります。
大まかな傾向であって品目によっては異なるようです。