「オンデマンドアパレル」で
持続可能なモノづくりを推進
当社の主要商品が属しているアパレル業界では、多様化する消費者ニーズに応えるため、又は、コストダウンのために大ロットでの生産を行い、約半数を廃棄等で処分しており、業界全体で『つくる責任つかう責任』に向き合う必然性が高まっています。イメージ・マジックの提供するオンデマンドアパレルを中心とした各種サービスは、消費者ニーズをスタートラインに必要なものを必要なだけつくるサービスです。サービスの認知/利用向上を通してSDGsの実現に貢献していきます。
在庫廃棄を抑制する
オンデマンド生産の業界インフラ改善
当社は、国内のアパレル・雑貨等のEC市場 4.5兆円(※1)やCtoCギフト市場 6兆円(※2)など、国民の生活を支える大きなマーケットに関連する事業を展開しています。
イメージ・マジックは、モノづくりのノウハウをクラウドサービスとして提供することで、1点からの小ロットのモノづくりをWEBサービス上で完結させることができるため、人の工数をかけることなく、お求めやすい価格で提供が可能です。
2019年には、生産の仕組みをクラウド化した「ODPS(オンデマンドプリントソリューションズ)」の提供を開始し、モノづくりの効率化を関連製造業界全体に拡げました。
2021年には、シミュレーター付カスタマイズECサービスをクラウド化した「makertown」の提供を開始し、初期コストを大幅に削減しました。
今後はグローバルへの提供を含め、より簡易に使えるインフラ整備を国内外に提供できるよう努めてまいります。
※1 出所:経済産業省 「電子取引に関する市場調査」アパレル・雑貨・家具・インテリアEC市場の合計
※2 出所:DNP「日常生活とギフトの実施状況に関する調査」より当社推定
環境に配慮したESG経営と
モノづくりの仕組み作り
ESG経営を進めモノづくりに必要なエネルギーを最小限にし環境負荷の少ないモノづくりへと貢献できる仕組み作りを目指していきます。
環境負荷の少ないアイテムやサスティナビリティを考慮した商品開発を進め優先的に社会での利用を促し、それらを応援していきます。
環境負荷の低減に貢献する
顔料インクと昇華染色の採用
当社のプリントの大半は顔料インクを使用しています。ポリエステル素材については一部では染料を使用しますが分散染料を昇華して染色する昇華染色を行っており、どの工程においても水は使用していません。染料は水を多く使用するため、水質汚染の原因となり環境への負荷にも影響を与えます。近年、環境への配慮から、顔料の使用が増えてきている傾向にあります。
工場から出る廃棄物の
再資源化(固形燃料化)
工場から出る産業廃棄物を燃料に変換するRPF(リサイクル燃料)を製造し、廃棄物の削減とエネルギーの有効活用に貢献しています。RPFの普及促進にも取り組んでいます。
協働ロボットアームによる
省人化と生産性向上
当社では、様々な生産工程において省人化を目指すため積極的に協働ロボットアームの導入を進めています。協働ロボットアームの導入は、人手不足が深刻化する中で労働力不足を補うだけでなく、長時間の繰り返しの単純作業による作業者への負担を減らし、生産性向上に繋がります。 また、作業データを収集し分析することで品質管理向上や生産効率向上に繋がりエネルギー使用量の低減に貢献します。
AI技術の活用による
業務の高度化とエネルギー効率の向上
当社では、ビジネスプロセスの最適化と持続可能な環境への取り組みを強化するため、先進的なAI技術の導入を積極的に進めています。AI技術の活用は、業務の自動化や高度化を促進し、人的リソースの有効活用を実現することで、生産性の大幅な向上を果たしています。特に、AIによるデータ収集とその分析は、業務プロセスの品質管理や効率化に直接貢献し、結果としてエネルギー使用量の低減にも繋がっています。当社は、この技術を更に発展させることで、持続可能な未来を築いていく方針を固めています。
働きがいある仕事と
技能支援によるDX推進
当社では「ITを活用したモノづくりのイノベーション」をスローガンの一つに事業活動に取り組んでいます。従来は、受注やプリントなど専門職域が固定されており、スキルの習得が限定的でした。しかし、オンデマンドや小ロット・短納期に対応するには、受注から出荷までの全体のワークフローをDX化して最適化する必要があります。そのため、ITスキル中心とした社員学習を促進し、キャリア形成をサポートしています。
具体的には、社内での各種スキルアップ教育に加え、掲載の認定スキルについては、社内勉強会や認定受験料/参考書の会社全額助成などを通して社員のスキルアップを応援しています。
ジェンダー平等の
継続的な取り組み
当社ではこれまでもジェンダー平等を、各プロセスにおいて性別に一切縛られずに判断していくという形で推進しておりました。
会社の人事データベースにも男女をわけるフラグが無く、これまで採用面談時に候補者の方から男女比についてのご質問をうけた際には、「女性の方が多いと思いますが、当社では性別での管理を一切行っておりません」と回答していました。
今回、本件に取り組むにあたり、初めて男女を分類し可視化を行いました。
結果として大きなジェンダー平等についての偏りがあるようには認識していませんが、以降もモニタリングを行い、何かしらの偏りが発生した場合については対策を実施してきたいと考えております。
パートナー工場との連携による
サステナビリティの推進
当社は、パートナー工場と連携して、サステナビリティの推進に取り組んでいます。この連携により、オンデマンド生産システムの導入や顔料インクの使用など、環境に配慮した取り組みが広がり、サプライチェーン全体での環境負荷を低減しています。私たちはパートナーとの協力を通じて、より持続可能なビジネスプラクティスを確立し、持続可能な未来を共に築いていくことを目指しています。
透明性と健全性を備えた
企業経営の強化
当社は、インターネットを通じて不特定多数のお客様との取引を行っており、社会からの信頼を得て、経営の透明性を確保し、株主、お客様、社員、地域社会等あらゆるステークホルダーとの信頼関係を強化することが経営の最重要課題の一つと考えております。
全てのステークホルダーを尊重し、企業の健全性、透明性を高めるとともに、長期的かつ安定的な企業価値の向上に努めるため、迅速で合理的な意思決定体制及び業務執行の効率化を可能とする社内体制を構築し、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでまいります。