Tシャツプリント方法 貼る(転写その2)
転写シートに印刷する方法の続きです。
2.レーザープリンターで作る方法
この方法はカラーコピー機の登場から始まりました。
それまでは、色数に応じて版を作って転写シートを作っていたわけですのでカラーコピー機の登場で色数に関係なく1枚から作れるようになることは、Tシャツに写真を1枚からプリントできる新しい市場の幕開けとなりました。
1989年にキャノンからカラーコピー機が発売された当時は500万円以上する高価なものでしたがやがてリコー、ゼロックス、ミノルタ(現コニカミノルタ)など多数のメーカーが発売したことで本体価格も下がり転写紙そのものを作る会社も増えていきました。
紙にバインダーを敷いたものや樹脂を敷いたり様々な種類がありましたがそれぞれ仕上がり品質もまったく異なり、中にはコピー機本体に悪影響を与える粗悪品も多くあり転写紙メーカーはカラーコピー機メーカーと連携しながら開発していったことで世界中でカラーコピー転写の手法が広まっていきました。
当初は白いTシャツしかできない。メーカーによっては風合いが固い。プリントした部分が黄変。洗濯するとひび割れする。剥がれる。色落ちする。などのいろいろな難点もありました。
安価なカラーレーザープリンターが登場しプリンターの出力品質の向上、転写紙では濃色Tシャツ用の転写紙が発売されましたが出力した後にトリミングする手間がかかるため小ロットのプリントやその場でプリントできる特急プリント向けが中心でした。
ここ数年でトリミングが不要な転写紙が出たりホワイトトナー搭載のプリンターが発売されたことで転写紙の品質が向上するなどで今でも進化し続けています。
まだ課題はありますがデザインによっては他のプリント方法よりも良い仕上がりになります。