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DTFプリンターインク 環境試験

冬を想定したDTFプリンター稼働試験

DTFプリンターで使用するインクは樹脂成分を多く含んでいるため一般的なプリンターのインクと異なり少なからずバンディングが発生しやすくなります。
この発生頻度が多くなれば、その分ヘッドクリーニング回数が増え生産性に影響します。
ヘッドクリーニングでも修復できない場合は高価なヘッド交換になってしまいます。
プリンター導入後どれくらいの頻度で発生するかはインクが一番大きな要因です。

国内で販売されているDTFプリンターのインクは複数社のメーカーのインクが流通していますがこのインクの差でメンテナンスの頻度が確実に変わりコストに影響し夏場では湿度も高く気温も高いため問題は発生しにくいですが
気温や湿度の低下する秋冬では大きな差が出ます。

イメージマジックでは冬場の最悪の環境を想定した低温、低湿度環境にプリンター2台を持ち込み、約2週間にわたって環境試験を実施しました。
使用したインクを様々な温度や湿度を変化させてどのような問題が発生するかの試験です。

DTFプリンターインク 環境試験

以下の3パターンのインクでテストしました。
1.トランスジェットインク 真空パック化
2.トランスジェットインク ボトルのまま
3.他社インクをボトルのまま

気温10℃ 湿度10%以下の環境の場合

1.トランスジェットインク 真空パック化
ホワイトインク・・・クリーニングなしで1.5時間以上問題なし
1時間ごとの自動クリーニングで7時間連続稼働クリア
カラーインク・・・クリーニングなしで1.5時間以上問題なし
1時間ごとの自動クリーニングで7時間連続稼働クリア
2.トランスジェットインク ボトルのまま
ホワイトインク・・・数十分でバンディング発生
カラーインク・・・クリーニングなしで1時間問題なし
3.他社インクをボトルのまま
ホワイトインク・・・数十分で吐出しなくなる
カラーインク・・・数分でシアンが吐出しなくなる

気温の条件や湿度の条件を変更しましたが、トランスジェットの真空パック化したインクは
圧倒的に優位性がありました。
トランスジェットのインクでも真空パック化せずにボトルインクのままでは問題が発生しやすいこともわかりました。
現時点ではメジャー級のプリンターメーカーによるDTFプリンターの参入はありませんが、当然のように様々なテストを行ってプリンターを販売しています。私たちが販売するものも様々なテストを行いユーザーに安心を提供できるものを販売していきたいと思います。

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