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綿への昇華転写プリント

綿素材への昇華プリントは、今までにもいろいろな会社が研究してきました。
綿に昇華プリントをしようとすると糸に色が止まらず染料が突きぬけてしまいます。
その突き抜けないように止めるためにどんな処理をするかで綿に昇華転写ができるようになります。
処理方法にも樹脂を載せたり、水溶性の樹脂を塗布したり様々な方法があります。

綿素材への昇華プリントは日本では約10年ほど前に開発した会社の発表会にも参加させていただきましたが、着物向けに開発されていたこともあり
Tシャツでの実用化には難しい状況でした。
海外でも水溶性の樹脂をスプレーで塗布する方法もありましたが、生地の違和感もある事や洗濯堅牢度が低い事などでTシャツなど洗濯する生地には向かない状況でした。

数年前ほどから、専用の転写紙に昇華プリンターで印刷する会社や昇華プリンターで印刷した後に粉末をかける会社などが海外の展示会で登場しました。
今年のドイツの展示会でも2種類の方法で出展しておりどちらも昨年よりも大きいスペースを使ってデモンストレーションを行っていました。
昨年よりスペースが大きくなったということは伸びている事なのかもしれません。
粉末をかけるタイプは印刷した後に手間がかかり量産には向きません。
専用の転写紙に印刷するタイプでは転写紙を剥がすのが熱いうちに剥がす必要があるため大きいサイズでは剥がしているうちに冷めてしまうため、大きいサイズでは作業性が悪くなるようです。
洗濯性については、外部の検査機関に出していないためどれくらいの結果が出るかわかりませんが昨年の時点では洗濯性は強くありませんでした。
今年は濃色生地用の昇華転写ができるとカタログにも掲載されていましたが、ブースには展示されておらず、サンプルも持ち込んでいないためまだ実現できていないかと思われます。

そもそも綿100%のTシャツに昇華プリントが必要な理由はいまいちわからないですが、綿なら普通にインクジェットのDTGプリンターを使ったり、レーザープリンターを使ったトナー転写の方が良いように思いますが、微妙な違和感が良いものなんでしょうか。。。
現時点では綿への昇華転写プリントは作業性や品質やコストなど総合的に判断し綿には品質も高く安く早く作れるDTGプリンターを使った印刷をお勧めします。

綿への昇華転写プリントは、唯一可能性があるとしたら、綿Tシャツ全面に昇華プリントすることが品質高く作れることができればと思いますがコスト面からみても現時点では難しいと判断しています。

綿Tシャツへの全面プリントは別の方法で実現させる予定です。大型のDTGプリンターで顔料インクを吹く方法を以前行っていましたがロス率も高く生産の手間がかかり品質も良くないため別の印刷方法でサービス開始したいと考えており2019年5月現在R&D中です。

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