グローブの産地!?バットの産地!?
『グローブの産地!?バットの産地!?』
みかんの産地は?桃の産地は?
と聞かれてもほとんどの方が数県上げれる程、果物などの産地は有名ですね。
食品以外にもそれぞれ長い歴史の中で培われた技術を継承された産地があります。
タオルは愛媛の今治や大阪泉州が有名。
一度使うとやめられない肌触りで私も愛用しています。
ジーンズは岡山倉敷が日本のジーンズの発祥とされ「ジーンズの聖地」とも言われていますね。
確かに岡山や隣県の広島にいくと、ジーンズの着用率が非常に高く、みんなオシャレな着こなしをしてるなぁといつも関心させられます。
倉敷市小島のジーンズストリートは美観地区と共に観光地としても人気のスポットになっていますね。
商品開発をしていると知らなかった「産地」を発見する事が多くあります。
たとえば、木製バット。
大正末期より、富山県にある南砺市が高い木工技術を活かしてバットの生産を始めたそうです。
富山がバットの原材料の産地だったわけではなく、北海道や九州が主なバット用の木材の産地だった事と、野球用品メーカーの多くが大阪や東京だった為、中間の位置にありつつ、高い木工技術を持った富山にバットの生産依頼が増加したそうです。今では金属やカーボンなどを使ったバットが多く使われ、受注数も減りましたが、それでも南砺市のバット工場だけで20万本が生産されています。
その加工技術と圧倒的な生産数から、バット製作によって生まれる廃材を利用して記念ボール台やミニバットを作って頂いてます。
弊社のHPには記載していませんが、メーカーの高級バットを作っている工場での生産なので素材も加工も素晴らしい仕上がりになっています。
グローブは奈良が国内製品のほとんどを生産しています。
磯城郡の三宅町、田原本町や郡山市、川合町、桜井市、長谷などほとんどの町で手作りで仕上げられています。
バット以上に海外での生産が進んでいて、今では全体の90%を越えるグローブが海外で作られています。
人も減り廃業された工場も多く、工場には数人しかいないというのが現状ですが、日本製のグローブの良さが世界的にも再認識され、オーダーのグローブなどはほとんどこの奈良で作られています。
私も田原本町の小さな工場に見学させて頂いた事があります。
革へのこだわりや、加工技術と見えないところへの手間ひまをかけた作業には感動したのを覚えています。
日本が世界に誇れる「ものづくり」
もっともっと世界や国内にも発信していきたい「匠」があるんでしょうね。
私達も日本の工業技術や匠の心を伝えられる商品をもっともっと開発していけるよう、色んな事にトライしていきますので、是非楽しみにしていてください!
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