不織布製品について
不織布といえば、トートバッグやマスク、CDやDVDなどの簡易ケース、そして各種フィルターにも不織布がよく使われています。
普通の布状のものは、生地を織ったり編んだりしてつくります。これに対し不織布は、繊維をランダムに集積して接着樹脂を使い化学的に結合させたり、機械で繊維を絡ませたり、圧力をかけた水流で絡ませたり、熱融着繊維で結合させてつくります。
その為、通気性・ろ過性・保温性などの基本性能があります。
目的や用途に合わせて非常に自由度の高い製品をつくる事が可能で
原料や製法の組み合わせも多く、さまざまな形状や厚み、強度も目的や機能に合わせて設定可能です。
生地選び
不織布の生地選びには、「生地色」の他に「生地表面のエンボスパターン」や「厚み」が重要になります。
生地表面のエンボスパターンによって、肌触りやデザイン性をアップしたりする事が可能です。
生地の厚みによって、強度や剛性をアップ出来ます。
縫製
不織布の加工には、通常の布製品と同じように「縫製」と、不織布ならではの「接着」での加工が可能です。
バッグなど、縫製が必要なものにも対応出来ますので、軽くて安価な商品として人気です。
不織布は通常の生地と違い、厚みによってはどうしても縫製部分局所に力が加わるような仕様では耐えきれない場合があります。
そのような場合は写真のバッグのように、縫製範囲を広げる事で強度をアップする事が可能です。
加熱プレスと接着
縫い糸などを使用せずに、加熱プレスと接着剤による加工方法です。
この方法は縫製よりも強度は落ちますが、ロット数が大きく、さほどの強度も不要な商品に適しています。
シューズケースなど、比較的軽いものを入れるバッグや使い捨てマスク、CDケースなどに多く使われています。
自由度の高い不織布だからこそ「出来る!」商品がたくさんあります。
面白い商品として応援用のビブスなども製作しましたが、まだまだ不織布製品の可能性は計り知れないと感じています。