Tシャツプリント方法 貼る(転写その4)
4.インクジェットプリンターで作る方法
ここで言うインクジェットプリンターはあくまでも転写シートを作る際に使用するプリンターでTシャツに
直接プリントするものではありません。
Tシャツに直接プリントする「吹く」方法については別の機会に書きます。
転写その2で説明したレーザープリンターがインクジェットプリンターに変わっただけですが
2003年にローランド社から発売されたインクジェットプリンターにカッティングプロッター機能が搭載されたマシンが
発売されたことで転写を中心に行うプリント会社では多く採用されていきました。
それまでは、インクジェットプリンターで出力する際にトンボを付けトンボに合わせて再度セットして
カットする2工程が必要でしたが、1工程減るということはプリントする現場にとってはとても大きなことでした。
また、インクジェットプリンターはロール紙に印刷するため大量の場合には夜間の自動運転もできるなど
納期短縮には大きく貢献しています。
インクジェット用転写シートの材料メーカーはレーザープリンター用転写紙メーカーとは異なる会社で作られており
メーカーも多数ありそれぞれ品質も大きく異なります。
どこのシートを採用するかで仕上がりも作業性も大きく変わります。
私たちは、プリントのプロとしてデザインの内容やプリントする素材に応じてどの印刷方法が最適かを常に考え材料や設備を選んでいます。
転写プリントする際に、同じインクジェットプリンターを使う場合でもTシャツにプリントする場合とバッグにプリントする場合ではシートの種類を変えてプリントすることもあります。
伸縮性のあるTシャツと伸縮性の無いバッグ、素材の色が白のTシャツと生成り色のバッグでは微妙に仕上がりが異なるため少しでも仕上がり品質が良くなる材料に切り替えてプリントしています。