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Tシャツ用インクジェットプリンター

ブラザーが中心で販売していたTシャツ用インクジェットプリンター市場に2013年9月にEPSONが参入し、2015年には武藤工業も参入。
上記以外でもミマキ、イスラエルのKonit社、その他もある中で更に増えるかもしれません。
今後は、小型のものと量産用のものと二分し小型のものはより安価になり店頭で置くようなマシンになり、量産用ではより高速化や半自動化していくのではないかと思われます。

アメリカで上場したTシャツのオンデマンドプリントの会社では、Tシャツ用インクジェットプリンターがあったからこそ生まれたビジネスモデルの会社と言っても良いでしょう。
インクジェットプリンターにより新しい市場が作られしました。

数あるTシャツインクジェットプリンターのメーカーの差は何かを考えると、大まかに3つに分けられるのではないかと思います。もちろんこれだけではないです。
1.インクジェットヘッド
2.インク
3.機構

1.インクジェットヘッド
インクジェットのヘッドは高度な技術が必要で誰もが開発できるようなものではなく、日本ではEPSON、リコー、京セラ、パナソニック、キャノン、富士フィルム、その他あります。
ヘッドを何個並べるかで印刷スピードは大きく変わります。
海外で見るワイドフォーマットのインクジェットプリンターでは、ヘッドをと沢山並べ一度に数十センチの印刷もできるマシンが沢山あります。
例えば一度に40㎝吹けるほどにヘッドを並べればTシャツなど1秒足らずで印刷できることになります。その分コストもあがります。
上記で挙げたヘッドメーカー以外でも海外には革新的なスピードで印刷できるヘッドも開発されおり、沢山のヘッドを並べなくても超高速プリントができ、あくまでも仮の話ですが、このヘッドでTシャツプリンターを作ったとしたら1枚は恐らく一瞬で印刷可能となると思います。ただ着せるスピードが追いつかないので一定以上早くする意味はないですが。。。
印刷スピードはインクジェットのヘッド次第という事です。

2.インクは、Tシャツ用インクジェットプリンターでは捺染顔料インクを使用します。
専用のインクメーカーがあり、海外には粗悪品もありますが、こちらもどこのインクを採用するかとヘッドとインクの相性次第。

3.機構は、どのようにTシャツをセットし、どのように搬送するかなどで作業性も生産性も大きく変わります。
どのメーカーもそれなりに考えて作られていますが、やはり理想のものとは異なります。
ここはアイデア次第。

つまり、一定の技術力がある前提で
インクジェットのヘッドとインクを入手すれば、メーカーがどんどん生まれてくるかもしれないということです。
海外メーカーではそういう会社が多い。

Tシャツ用インクジェットプリンターメーカーは展示会では最良の品質で印刷できるデザインを印刷して展示します。
営業の方も驚くほどきれいに印刷したサンプルを持ってきます。
メーカーによってはデータの処理の仕方やデータの作り方を変えたりする必要があるなど実際に自分のデータで印刷するとそう簡単にはいかない場合もあります。
時間生産数の表記も理論値で表記する会社もあれば、Tシャツをセットして中に移動する時間を入れずにヘッドが動き始めてから1枚何分で印刷できます。というメーカーもあります。あまりこういう表記には納得がいかない。
せめてTシャツをセットする時間を〇秒と仮定して計算とか書いてほしいものです。

一定の技術水準に達してしまった場合では、販売するメーカーと購入する側のギャップがありすぎるとサードパーティに求める会社も出てくるかもしれない。
今はまだ、メーカーの信頼性に頼る段階ではありますが。。。

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