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Tシャツプリント

DTG Tシャツインクジェットプリンターの印刷スピード

Tシャツインクジェットプリンターの印刷スピードはプリンターメーカーや機種ごとに大きな差があります。
実際にどの機種が一番速く印刷できるのか、
1時間あたりの印刷枚数だけでなく、1人が一定時間で何枚印刷できるか。
コストパフォーマンスが高いのはどれか。
メーカーが公開している仕様だけでは正確に比較しにくいのが現状です。

代表的なプリンターのみを比較してみます。
aeoonは詳細は不明ですがA4サイズで1時間最大1280枚とページには
記載されていますが1枚約3秒ではTシャツを着せることもできないうえ、印刷している時間以外の
プラテンの移動時間は含まれていないため正確にはわかりませんが推定で2~3人で400~500枚ほどかと思います。

KornitのAVALANCHEでは1時間あたり淡色で150枚、濃色ボディ100枚
同じくKornit VULCANでは淡色ボディ/濃色ボディ:250枚/時間
以前当社がKornitを保有していたころではカタログの仕様からは
20%~30%ほど減らした数字が実際の数量でした。

EPSONではFC-F1250は出力画像サイズ:254×203mm でヘッドが動き始めインク吐出を開始してから
インク吐出が終了するまでの時間プラテンが移動する時間は含まれていない。
濃色ガーメントプリント時:約87秒、
淡色ガーメントプリント時:約27秒

BrotherではGTXでCMYK+W印刷 320×220mmデザイン印刷時 87秒

4メーカーの中で日本に販売店のないaeoonは一旦省くとします。
KornitのVULCANが飛びぬけて速く見えますが超高額です。
1時間250枚でも入り口と出口で作業者が最低2人必要なため
マシンの故障などで作業が停止するリスクを考えるとVULCANよりも
1人で操作できるAVALANCHEを2台導入した方が無難かも。
ただ、VULCANは定価ベースで考えるとBrotherのプリンターが
約60台分と同じ値段。
AVALANCHEでもブラザーGTX数十台分と同じ値段になってしまいます。

次にEPSONとBrotherを比較すると、印刷スピードの表記が
EPSONは254×203mm、ブラザーは320×220mmで共に87秒とスペック上は
同じ時間になっていますが、EPSONはヘッドが動き始めてからと書いてある。
実際には印刷開始ボタンを押した後、プラテンが移動する時間は
含まれておらずこれだけでも何秒か(プラテンの往復約10秒くらい?)は
余分にかかり結果はEPSONとBrotherではBrotherの方が確実に速く印刷できる。

では、BrotherとKornit AVALANCHEを比較するとどうなるか。
1台で1時間何枚作れるかを見ると当然Kornit AVALANCHEの方が
速く印刷できます。
ただし、重要なことは1台で1時間何枚印刷できるかよりも
1人の作業者が何台操作でき1時間あたり何枚印刷できるか。
Kornitは1人1台の操作ですが、Brother GTXは1人で複数台操作できます。
では、何台操作できるかとなると、それはどんなシステムか次第です。
最適なシステムが無ければ1人で2台動かす程度ですが。
イメージマジックが開発したシステムを使ってBrother GTXを操作すれば
全て異なるデザインの印刷でも1人で5台の操作ができ1時間200枚以上作ることができます。
不慣れな人でも1時間150枚はすぐに作れるようになります。
前処理装置の付いているKornitと前処理は別工程のBrotherでは正確に
比較できないですが前処理作業を含めても1時間で作れる枚数は
Brother社のGTXと当社のシステムの組み合わせの方が速く印刷できます。
速く印刷できることはその分安く作れるということになり価格競争力は圧倒的に有利になります。

このシステムを使って印刷サービスを行っているのがこのTシャツプリントサービスです。

設備費用はBrother GTX 5台と前処理装置を足してもKornitの価格と比較して3分の1以下で済みます。
私たちが培ってきたノウハウが詰まったのは弊社のODPSシステムで今後はプリンターとシステムを販売していきます。

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